ビーコン、プローブ、シェベルで雪崩に備える

登山者も1セットずつ持つ

雪山に入る際の必須装備は様々ですが、プロの登山家ならともかく、アマチュアからすれば登山用具は決して安くなく、すべてを新調して揃えようとするとその出費額は決して小さいものではありません。

何を優先して揃えるかとなれば、それは「自分と他の登山者の生命を守る」ものとなるでしょう。まずは、寒さや風、外傷から身を守ってくれるウェア類ですが、これは多くの人が既に持っていると思われます。

また、雪山登山と聞いて真っ先に思い浮かべる人が多いであろうピッケルやアイゼンは、登山の時期やルートによっては不必要な場合もあるので、慌ててそろえる必要はありません。

ならば、時期やルートに関係なく絶対にあったほうがよいものは何かなれば、それは「ビーコン(雪崩創作用電波送受信機)」、「プローブ(雪に突き刺して埋没者を捜索するためのスティック)」、「シャベル(埋没者を掘り出すもの)」の、雪崩対策用の三大グッズです。

「雪崩れ=急峻な山にのみ発生する」と考えている人が多いようですが、実際は雪が斜面に積もれば場所を選ばずに発生する可能性があります。つまり、雪山というのはどこもかしこも雪崩れのリスクがあり、そこへ入っていくからには雪崩に備えた対策は必要不可欠であり、そのためのグッズが上記の3つなのです。

これらは、決してパーティの共同装備ではなく、一人一人が1セットずつ携帯すべき個人装備です。バックカントリーを楽しむ山岳スキーヤーやスノーボーダーの間ではもはや常識として携帯がなされていますが、これらを持って雪山に入る登山者はまだまだ少数派です。

しかし、雪山登山の全てのルートが雪崩のリスクが低いリッジだとは限りませんし、雪庇を踏み抜いて落ちる事故もこれまで数多く報告されています。安全だと思い込んでいた樹林帯で雪崩に遭遇する可能性だってゼロではありません。

そうしたことを考えれば、雪山登山者にとってもこれら3つのグッズは携帯は必須条件になってきているといえるのではないでしょうか?ビーコンは新しく登場した機器なので、敬遠する人もいるかもしれませんが、年々軽量化され、使い勝手も向上していますので、是非一度ショップでご自身の目で確かめてもらいたいものです。

Copyright© 2012 山岳遭難を未然に防ぐ回避術 Allrights reserved.