事故に遇わないためには事前の準備を入念に行うようにしましょう

パーティの役割分担等を決める

まず、地図やガイドブック、専門雑誌の山域特集、インターネットの登山記録などを参考にして山岳情報を集めます。最近では「ケータイ百名山」など携帯電話で山岳風景が見れるサービスもあり、便利です。

また、山のような非可住区域で「緯度」「経度」がわかるGPS付の携帯電話も一般的になり、有事には欠かせません。合わせて、地元の観光課や山小屋へ登山道、天候の状態などを前もって問い合わせておきましょう。

基本的には早朝に出発し、午後の早い時間に行動予定が終わるように余裕を持って計画を立てることが大切です。アプローチの交通手段は運休などを考慮に入れて複数、確保しておきます。

コース選びは、パーティの経験、技術に合わせて検討しますが、山に慣れてないメンバーに合わせるのが原則です。あらかじめ、地図上で高低差、岩場、崩壊跡など危険箇所を調べておきます。また、山小屋の位置、有事の避難経路なども地図上に書き込んでおきましょう。

分岐では迷い込みやすい山道、道標がない場所などをチェックします。季節により積雪の有無、山域により熊の出没情報なども得ておきましょう。季節対策として非難小屋の場所と避難経路を確保しておきます。交通アクセスも必ず書くようにします。

パーティの役割分担を決める際には、まず、リーダーを決めます。山での経験が豊富で技術に優れ、パーティ全体とメンバー一人一人の状態を的確に把握できる能力を持ち、誰からも好かれる人柄であることが条件です。物事を捕らえる上でのバランス感覚に優れ、有事の際に決断力のある人を選びましょう。

緊急用品の準備にあたっては、目安として、最悪の事態が生じたとき、参加者全員の安全を確保できるだけのものが必要です。その場合、パーティの救助技術や応急手当の訓練経験の有無により、選択が異なってきます。自分たちが使いこなせる用具を準備しないと意味がありません。救助や応急手当の講習会に積極的に参加して、事前に使用法を習得しておきましょう。

緊急用品には、登山用具を応用して使用できるものと救急用品の一部のように使用しやすい専門用品とがあります。応用品は事前の練習が必要であり、専門用品は共同装備としてパーティーで分散して持つなどの工夫をして見ましょう。

計画立案後、参加者のミーティングでの決め事をもとに登山計画を作成します。その際、予備日も含め行動計画、ルートや時間配分に無理が無いか、有事の避難経路、山小屋の所在地、臨時へリポートの可能な場所などを再度、確認します。また、救助者側から呼び出せる無線の周波数や参加者全員の携帯番号を記載しておくとよいでしょう。

最後に参加者全員で登山計画書に基づき、危険箇所、迷いそうなポイント、有事の際の役割などの最終確認を行います。登山計画書は、必ず家族や職場、各都道府県警察地域化など担当窓口に予め配布、郵送しておきます。

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