高カロリーの非常食、ヘッドランプ、ビバーク用品などでアクシデントに備える

事前の準備でリスクを下げる

雪山では大小さまざまなアクシデントが予想されますが、可能であれば装備しているアイテムを駆使して自分たちの力で危機を脱するに越したことはありません。非常時の知識も装備も、もしもの時を想定して事前に準備しておくことでリスクを下げることができます。

ヘッドランプ…想定外に日没を迎えてしまったときや、行動を開始する時間の日の出前に、または山小屋やテントでの宿泊を考えているときなどに必須のツールです。冬の日照時間は短いので、日帰りの予定でも必ず携帯しましょう。

照射する輝度は明るいほうが便利ですが、その分だけ電池のの消費が早くなるとという欠点があります。近年は低温に強いリチウム電池が使用可能なタイプや、LED(発光ダイオード)を使用したタイプが主流になってきています。用途に合わせてLEDとハロゲン球をワンタッチで切り替えられるものもあります。予備の電池、電球も忘れずに。

ビバーク用品…やむを得ない事情で大幅に行動時間が延びてしまったり、ケガ人が出て宿泊予定地にたどり着けそうにないときなど、行動を続けるよりも山中で一夜を明かしたほうが賢明であると判断した場合には、ビバークを決断することになります。

しかし、ビバークで命を落としてしまった例やもあり、その判断は非常に難しく、転向や仲間の体調を考慮して、慎重に判断する必要があります。このビバークに役立つのが、緊急洋簡易テントのツエルトです。雪洞をつくるならしゃべるやスノーソウもひつお湯なります。そのほか、簡易マットやシュラフカバー、羽毛服、ロウソク等もあれば重宝するでしょう。

ただし、なんでもかんでも持っていくと重量がかさんでしまいます。計画しているやまやコースの状況に合わせ、仲間と相談して必要最小限のものをもつようにしましょう。

非常食・小型バーナー…無事に下山を終えるまで何が怒るか分からない雪山で、行動中にに水や食料を全て消費してしまうのは危険です。たとえ日帰りの山行であっても、高カロリーの非常食を若干でも携帯するようにしましょう。小型バーナーがあれば、雪を溶かして飲料水をつくったり、温かい飲み物が飲めるだけでなく、ヒーターとしての使用も可能です。

ロープ、ハーネス、スリングほか…雪山登山やバックカントリーに必ずしも必要となるものではありませんが、事故に巻き込まれてセルフレスキューを行う際にこれらがあれば作業効率は大きく向上します。ビバークを余儀なくされた場合も、何かと役立つはずです。携帯するかどうかは、転向や季節、計画している山の地形などを考慮して決めましょう。

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